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公開日: 2017年07月12日
更新日: 2024年01月23日

ニキビは体の不調を表すサイン!タイプ別のケア方法と漢方を紹介

ニキビ

ニキビなどによる凹凸のないなめらかな肌の状態を保つためには、肌に栄養を送る「血」が充実し、「気」「血」「水」が滞らずスムーズに巡ることが大切です。

ニキビとは

ニキビは、現代医学では「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう」)、漢方では「粉刺(ふんし)」と呼ばれ、皮脂が毛穴につまり、アクネ菌が影響して発生する皮膚疾患の一つです。
漢方では、熱や湿など外からの刺激により体内に熱がこもる、「気」「血」の巡りが悪くなることで吹き出物が生じるなどがニキビの要因と考えられます。ニキビは原因によって症状の出方が異なるため、タイプを確認しケアすることが重要です。

ニキビの原因

ニキビの種類は多く、色が特徴のニキビ(白、黒、赤、黄)、年代によるニキビ(大人、思春期)などがあります。

ニキビの原因としては、新陳代謝のリズムが乱れて肌のターンオーバーがうまくできない、皮脂の過剰分泌、毛穴の中にあるアクネ菌の増殖などが挙げられます。
また、ストレスや生活習慣の乱れ、偏った食生活、間違ったスキンケアなども原因の一つとされるため、生活習慣の見直しが重要です。

白ニキビ

初期の段階で、毛穴に皮脂がたまっている状態。痛みや痒みなどはないが、肌の表面をさわるとぷつぷつ、ざらざらした感じがみられます。睡眠不足や疲労が重なることで「血」による栄養が届かず、色のない小さなニキビが発生します。食事内容を充実させ、しっかり休息をとることを心がけましょう。

黒ニキビ

白ニキビが進行し、毛穴に詰まった皮脂が空気に触れて酸化することにより黒く変色したもので、毛穴も目立ちます。運動不足や偏った食生活、不規則な生活習慣は「血」の巡りが滞り、黒ニキビが目立ってきます。洗顔不足、強くこすって肌に負担をかけているなど、間違ったスキンケアで悪化することもあります。

赤ニキビ

アクネ菌が増殖して炎症が進行し、皮膚が赤く腫れあがる状態。腫れて熱感や痛みを伴うのが特徴です。脂っこいものや味の濃いもの、辛いものの食べ過ぎは体内に熱を生じるため、赤ニキビが悪化します。洗顔不足でも悪化するので、メイク落としは丁寧に行いましょう。

黄ニキビ

赤ニキビの炎症がさらに進行し、化膿した状態です。炎症が皮膚の奥の方まで達してしまうため、治った後もニキビ跡になる可能性が高いだけでなく、クレーターのように肌に凹凸ができてしまうリスクもあります。脂っこいものの過食や便秘が続くと肌に熱毒がたまるので、生活習慣の見直しをしましょう。

大人ニキビ

20代以降にできるニキビで、「吹き出物」とも呼ばれ、あごなどにニキビ痕が残りがちです。偏った食生活や飲酒、睡眠不足、冷えや運動不足などによって「血」の巡りが滞り、ニキビを引き起こします。ホルモンバランスの乱れもあり、月経不順や月経痛、筋腫などを伴うこともあるので、婦人科トラブルも共に解消しましょう。

思春期ニキビ

思春期に多く分泌されはじめるホルモンによって毛穴が詰まりやすくなり、ニキビを引き起こします。皮脂腺が多く分布し、皮脂の分泌が多いTゾーン(額や鼻の周囲)に出やすいのが特徴です。肉が多く、野菜が少ないなど食事の乱れが悪化につながるので、こまめな洗顔と共に、バランスのよい食事を心がけましょう。

ストレスニキビ

過剰なストレスや不規則な生活などによって、新陳代謝のリズムが乱れて生じるニキビ。出たり引いたり、痒みを伴うことがあるのが特徴。「気」の流れが悪いため「血」も滞り、赤ニキビに進行することもあります。月経前に悪化することも多いので、気分転換して「気」を巡らせることが大切です。

漢方で体質改善してニキビに備える

漢方では症状を「身体からの声(SOS)」としてとらえ、根本から原因を考えます。
ニキビを、皮膚の局部的な症状としてではなく全身的な状態のあらわれとしてとらえましょう。
「皮膚は内臓を映す鏡」と考え、生活習慣も見直して身体の中から整えていくことで根本的な改善につながります。

漢方薬は症状や体質に応じて約200種類から選定します。
まずは自分の症状タイプを知り、それに合わせた生活習慣を取り入れていきましょう。
ニキビタイプは症状が重なることがよくあります。こちらでは黒ニキビと大人ニキビ、赤・黄ニキビと思春期ニキビ、白ニキビ、ストレスニキビという4つでとらえました。

ニキビ タイプ別チェック

まずは、ご自身のタイプを知り、そのタイプに合ったお勧めの生活方法を取り入れることから始めましょう。
漢方薬は専門家の指導の上での服用をお勧めします。

当てはまる症状にチェックを入れてください。

上記内容でチェックする

あなたのタイプは…赤・黄ニキビ、思春期ニキビタイプ

食事の不摂生やストレスにより、過剰な熱が体内にこもり、ニキビが赤く化膿しやすくなっている状態です。温めると悪化します。

おすすめの漢方薬

清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)
上半身に集まった熱を冷まし、
炎症やかゆみを落ち着かせます。

※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。

おすすめの食材

寒涼の性質をもつ食材

大根、苦瓜、きゅうり、緑豆、
ハトムギ、菊花、ミントなど

バランスを崩さないように日頃の生活から気をつけましょう
生活養生

甘い物、油っぽい物、辛い物は控え、熱を冷ましてくれる食材を積極的に取り入れましょう。朝晩の洗顔はしっかり行い、余分な皮脂や汚れを取り除きましょう。

ハトムギの手作りパック

ハトムギを使った、フェイスパックで肌のお手入れをしてみましょう。

作り方:ハトムギ20gを深めの器に入れる。少しずつ水を加えながら、顔に塗ってもたれない程度のやわらかさに練る。
使い方:目や口の周りを避け、顔全体にパックをつけていきます。5分程待って、ぬるま湯で洗い流す。

*イボ取りの民間薬として知られているハトムギは、生薬では薏苡仁といわれ、胃腸の元薬では薏苡仁といわれ、胃腸の元気を補い、水巡りをよくするはたらきがあります。身体の中の余分な熱を冷まし、排膿効果もあるので、吹き出物やシミなどの肌トラブルにも用いられます。

食養生ポイント

  • スナック菓子や揚げ物、香辛料など油っぽいもの、辛いものは控えましょう。
  • 糖分の多い飲み物やお菓子は控えましょう。
  • 雑穀、根菜類、海藻類を積極的に摂りいれましょう。
  • ハトムギ茶やドクダミ茶などで水分を補いましょう。
  • 旬の食材をバランスよく食べましょう。
ツボ・マッサージ

「合谷」は、親指と人差し指の骨のつけ根にあるくぼみで、「気」や「血」のめぐりをよくするツボ。
反対側の手の親指をツボにあてて指先が食いこむくらいの強さで押してみましょう。1回6秒10回ほど押したら、反対の手も同様に押します。
老廃物が溜まりやすい時はおすすめ。

あなたのタイプは…白ニキビタイプ

無理なダイエットや偏食により、肌に栄養を送る血液が不足して新陳代謝が低下している状態です。目立つニキビではありませんが、慢性化しやすいのが特徴です。

おすすめの漢方薬

十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)
エネルギーとなる「気」と栄養分である
「血」を同時に補います。

※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。

おすすめの食材

気血を補う食材

もち米、山いも、ハトムギ、なつめ、クコの実、
ニンジン、赤みの肉、黒豆、黒米など

バランスを崩さないように日頃の生活から気をつけましょう
生活養生

栄養や睡眠を充分にとって質の良い血を増やし、肌に栄養と潤いを補うことが大切です。ローションやクリーム、美容液など外側からのケアでも潤いを補いましょう。

ハトムギの手作りパック

ハトムギを使った、フェイスパックで肌のお手入れをしてみましょう。

作り方:ハトムギ20gを深めの器に入れる。少しずつ水を加えながら、顔に塗ってもたれない程度のやわらかさに練る。
使い方:目や口の周りを避け、顔全体にパックをつけていきます。5分程待って、ぬるま湯で洗い流す。

*イボ取りの民間薬として知られているハトムギは、生薬では薏苡仁といわれ、胃腸の元薬では薏苡仁といわれ、胃腸の元気を補い、水巡りをよくするはたらきがあります。身体の中の余分な熱を冷まし、排膿効果もあるので、吹き出物やシミなどの肌トラブルにも用いられます。

食養生ポイント

  • スナック菓子や揚げ物、香辛料など油っぽいもの、辛いものは控えましょう。
  • 糖分の多い飲み物やお菓子は控えましょう。
  • 雑穀、根菜類、海藻類を積極的に摂りいれましょう。
  • ハトムギ茶やドクダミ茶などで水分を補いましょう。
  • 旬の食材をバランスよく食べましょう。
ツボ・マッサージ

「合谷」は、親指と人差し指の骨のつけ根にあるくぼみで、「気」や「血」のめぐりをよくするツボ。
反対側の手の親指をツボにあてて指先が食いこむくらいの強さで押してみましょう。1回6秒10回ほど押したら、反対の手も同様に押します。
老廃物が溜まりやすい時はおすすめ。

あなたのタイプは…黒ニキビ、大人ニキビタイプ

冷えやストレスなどによる血行不良で、淀んだ血液が溜まっているため、ニキビができやすくなっています。生理前に悪化しやすいのが特徴です。

おすすめの漢方薬

桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)
体内に滞って淀んでいる「血」や
「水」の巡りを良くします。

※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。

おすすめの食材

血を巡らせる食材

玉ネギ、長ネギ、ニラ、酢、ウコン、
青魚、黒豆、黒キクラゲ、桃など

バランスを崩さないように日頃の生活から気をつけましょう
生活養生

冷えは血巡りの大敵。特に淀んだ血が溜まりやすい下半身はしっかり温めましょう。腰や足を中心としたストレッチやウォーキングもおすすめです。

ハトムギの手作りパック

ハトムギを使った、フェイスパックで肌のお手入れをしてみましょう。

作り方:ハトムギ20gを深めの器に入れる。少しずつ水を加えながら、顔に塗ってもたれない程度のやわらかさに練る。
使い方:目や口の周りを避け、顔全体にパックをつけていきます。5分程待って、ぬるま湯で洗い流す。

*イボ取りの民間薬として知られているハトムギは、生薬では薏苡仁といわれ、胃腸の元薬では薏苡仁といわれ、胃腸の元気を補い、水巡りをよくするはたらきがあります。身体の中の余分な熱を冷まし、排膿効果もあるので、吹き出物やシミなどの肌トラブルにも用いられます。

食養生ポイント

  • スナック菓子や揚げ物、香辛料など油っぽいもの、辛いものは控えましょう。
  • 糖分の多い飲み物やお菓子は控えましょう。
  • 雑穀、根菜類、海藻類を積極的に摂りいれましょう。
  • ハトムギ茶やドクダミ茶などで水分を補いましょう。
  • 旬の食材をバランスよく食べましょう。
ツボ・マッサージ

「合谷」は、親指と人差し指の骨のつけ根にあるくぼみで、「気」や「血」のめぐりをよくするツボ。
反対側の手の親指をツボにあてて指先が食いこむくらいの強さで押してみましょう。1回6秒10回ほど押したら、反対の手も同様に押します。
老廃物が溜まりやすい時はおすすめ。

あなたのタイプは…ストレスニキビタイプ

ストレスや不規則な生活により、「気、血」の巡りが悪くなり自律神経のバランスが乱れてニキビができやすくなっています。気分の波がある時にあらわれます。

おすすめの漢方薬

加味逍遥散(カミショウヨウサン)
滞っている「気」「血を巡らせ、
自律神経のバランスを整えます。

※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。

おすすめの食材

気を巡らせる食材

春菊、セロリ、小松菜、
三つ葉、香菜、柑橘系の果物など

バランスを崩さないように日頃の生活から気をつけましょう
生活養生

多忙で不規則な生活はニキビを悪化させます。普段から運動や散歩など、ストレスをためないようこまめに気分転換しましょう。アロマやハーブなどの活用もおすすめ。

ハトムギの手作りパック

ハトムギを使った、フェイスパックで肌のお手入れをしてみましょう。

作り方:ハトムギ20gを深めの器に入れる。少しずつ水を加えながら、顔に塗ってもたれない程度のやわらかさに練る。
使い方:目や口の周りを避け、顔全体にパックをつけていきます。5分程待って、ぬるま湯で洗い流す。

*イボ取りの民間薬として知られているハトムギは、生薬では薏苡仁といわれ、胃腸の元薬では薏苡仁といわれ、胃腸の元気を補い、水巡りをよくするはたらきがあります。身体の中の余分な熱を冷まし、排膿効果もあるので、吹き出物やシミなどの肌トラブルにも用いられます。

食養生ポイント

  • スナック菓子や揚げ物、香辛料など油っぽいもの、辛いものは控えましょう。
  • 糖分の多い飲み物やお菓子は控えましょう。
  • 雑穀、根菜類、海藻類を積極的に摂りいれましょう。
  • ハトムギ茶やドクダミ茶などで水分を補いましょう。
  • 旬の食材をバランスよく食べましょう。
ツボ・マッサージ

「合谷」は、親指と人差し指の骨のつけ根にあるくぼみで、「気」や「血」のめぐりをよくするツボ。
反対側の手の親指をツボにあてて指先が食いこむくらいの強さで押してみましょう。1回6秒10回ほど押したら、反対の手も同様に押します。
老廃物が溜まりやすい時はおすすめ。

ニキビでお悩みの方へ

漢方では症状を「身体からの声(SOS)」としてとらえ、根本から原因を考えます。漢方は、その声や体質に応じて約200種類から選定していきます。
またニキビの原因は、食生活や生活習慣も関係しているため見直すことで、改善への近道になります。まずは自分のタイプを知り、それに合わせた生活習慣を取り入れていきましょう。
漢方相談では、カウンセリングを通してお客様一人ひとりの症状や体質を確認しながら、それに合う漢方のご提案や、体質の根本的な改善のための生活アドバイスを行っています。快適に毎日を過ごすために、漢方相談をぜひご活用ください。

今回の記事では以下の内容をお伝えしました。

・ニキビは、毛穴の皮脂詰まりとアクネ菌が原因で起こる皮膚疾患であり、漢方では体内の熱や「気」「血」の流れの滞りが要因とされています。
・ニキビには白、黒、赤、黄の種類があり、生活習慣や食生活の乱れが主な原因です。
・初期の白ニキビは皮脂詰まりの状態で、栄養不足や休息不足が原因。黒ニキビは酸化により黒く変色し、赤ニキビはアクネ菌の増殖による炎症です。
・黄ニキビは化膿した進行形で、大人ニキビは生活習慣やホルモンの乱れが関連し、思春期ニキビはホルモンの影響でTゾーンに多発します。
・ストレスニキビは新陳代謝の乱れとストレスにより生じ、月経前に悪化する傾向があります。
・漢方ではニキビを全身的、内臓の問題が表面に現れていると捉えます。内側の状態も踏まえて合う漢方薬を選びます。

監修者メッセージ

齋藤 友香理(Saito Yukari) 薬剤師・漢方スクール講師
齋藤 友香理(Saito Yukari)

体質改善プログラムは、漢方の考え方に基づいてあなたの不調から、その特徴や傾向を知るものです。不調が続くようであれば、個別に漢方相談をしてもらうことをおすすめします。多くの不調は間違った身体の使い方や生活習慣からきているので、漢方薬を飲みながら生活指導も受けられます。

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運営者情報

薬日本堂株式会社(くすりにほんどう)

1969年創業の漢方専門店。一人ひとりの体質や悩みに合わせて健康・美容をトータルにアドバイスする「ニホンドウ漢方ブティック」「カガエ カンポウ ブティック」「薬日本堂」を全国に展開。その他、ニホンドウ漢方ミュージアム(東京・青山)、薬日本堂漢方スクール、出版・監修、他業種とのコラボレーションなど、漢方・養生を軸とした幅広い事業展開を行っています。 (事業内容はこちら)

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