漢方では、人の体は「気」「血」「水」の
3つの要素で構成されていると考えます。
「気」は身体を温め、代謝の力を生みます。「血」はいわゆる血液で、身体の栄養分です。「水」は「血」以外の体液です。「気」によって「血」と「水」は全身を巡り、栄養を届けます。
ストレスや過労、睡眠不足によって「気」が不足し、身体の中をめぐっている「血・水」が滞ってしまい代謝が悪くなると、肥満につながると考えられます。
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監修〈中医師 劉 梅〉
ダイエットをする目的として「体型が気になる」という方はもちろん、「健康のため」という方も多くみられ、
性別年齢を問わず関心を持つことの一つとして挙げられます。
肥満は病気ではありませんが、放置すると確実に病気に近づくので改善することが重要です。
食事の過剰摂取、運動不足の他に、ストレスや、睡眠不足も原因として考えられますが、
現代医学ではホルモンや代謝の異常、また薬の副作用から肥満に至ることもあると考えています。
肥満に伴う症状として、疲れやすい、むくみやすい、身体が重だるいなどがみられ、
そのまま放置すると、高血圧、高脂血症、動脈硬化等が起こることもあります。
「気」は身体を温め、代謝の力を生みます。「血」はいわゆる血液で、身体の栄養分です。「水」は「血」以外の体液です。「気」によって「血」と「水」は全身を巡り、栄養を届けます。
ストレスや過労、睡眠不足によって「気」が不足し、身体の中をめぐっている「血・水」が滞ってしまい代謝が悪くなると、肥満につながると考えられます。
漢方では症状を「身体からの声(SOS)」としてとらえ、根本から原因を考え、
肥満の特徴や体質に合わせ、痩せやすくリバウンドしにくい身体に改善していきます。
例えば、胃に熱がこもって食欲が過剰な場合は「冷ましてコントロール」
身体が弱って疲れやすく巡りの力がない場合は「滋養強壮」など改善策は様々です。
漢方薬は、その声や体質に応じて約200種類から選定していきます。
それと同時に生活習慣を見直すことで、【摂る→巡る→出す】のバランスを整え、痩せやすい身体へと導きます。
まずは自分の症状タイプを知り、それに合わせた生活習慣を取り入れていきましょう。
まずは、ご自身のタイプを知り、そのタイプに合った生活方法を取り入れることから始めましょう。
漢方薬は専門家の指導の上での服用をお勧めします。
まずは、ご自身のダイエットのタイプを知り、そのタイプに合ったお勧めの生活方法を取り入れることから始めましょう。
漢方薬は専門家の指導の上での服用をお勧めします。
このタイプは、暴飲暴食傾向が強く、辛いものやお酒をよく摂り、食欲旺盛で便秘傾向であることが特徴です。また強いストレスが原因になる場合もあります。
※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。
心
気分転換を行い、リラックスして、クールダウンを心がけましょう。
食
辛いもの、お酒、揚げ物、油っこいものを控え、野菜を増やしましょう。
動
激しい運動は控え、散歩などのゆったりとした運動がお勧めです。
休
睡眠や休憩時間を増やし、何も考えず、ゆっくりと深呼吸して、クールダウンしましょう。
おへそとみぞおちの真ん中、おへそから両指幅3本分上がったところ。
食欲過剰による暴飲暴食を、通常の食欲に戻すようなはたらきがあります。
辛いものやお酒、揚げ物、油っこいものを控え、野菜を増やしましょう。
このタイプは、精神面、感情面の影響を受けやすく、食欲や情緒に波があります。胸やお腹が張りやすい、痛むなどの症状を伴うことが多いのが特徴です。
※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。
心
気分転換をして、緊張をほぐすように心がけましょう。イライラしないように プラスの考え方や言葉遣いを意識してみましょう。
食
香味野菜(春菊、セロリ、ニラ、香菜など)やハーブ類、柑橘系の果物を多めに とりましょう。シナモンや胡椒のような香辛料類、お酒は適度にとるとよいでしょう。
動
身体をよく動かすこと、特に腰まわりを動かすのがおすすめです。
休
電車内やちょっとした休憩時間を使って、目をつぶり、何も考えず、ゆっくりと深呼吸をしてリラックスしましょう。
内くるぶしの上から指幅4本分上がった骨の後ろ側。
足全体の血行を改善し、血を巡らせて身体を温めます。
リラックスすることが重要、ゆっくりした深呼吸など心を落ち着かせるようにしましょう。
このタイプは、たくさん食べていないのに太りやすく、運動が苦手な方が多くみられます。 新陳代謝の力が弱く、体重が増加するとともに体力が弱っていく傾向があります。
※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。
心
気分が落ち込みやすく悩みやすいタイプであることを受け入れましょう。
食
生野菜や果物、冷たいものを控え目に。主食は必要な量をとり、豆類、なつめ、クコの実や動物性たんぱく質を適量とりましょう。飲食物の量を控え過ぎると、巡りに必要な最低限の体力がなくなってしまいます。
動
激しい運動を控え、ヨガや太極拳などのゆっくりした運動を行いましょう。
休
睡眠や休憩時間を増やし、ゆっくり休みましょう。
おへそから指幅1本分上。
全身の水分代謝を高め、余分な水分を排出してくれるため、下半身が太りやすいぽっちゃりタイプのダイエットによいとされています。
太陽の下で、運動をして健康的な汗をかきましょう。
40代 女性 M様 相談員:N・S
M様は持病の腰痛が痛むようになってしまい、お困りになって相談にいらっしゃいました。
ご自身で思い当たる原因といえば、ここ1年で急に体重が増えてしまったことだそう。腰の痛みを楽にするためにも、ダイエットで体重を落としたいとのご要望を伺いました。
食生活を中心に生活習慣や体質をしっかり伺い、M様には漢方の煎じ薬を服用して頂くことになりました。漢方薬は煮出して飲むのは確かに大変ですが、自分自身の身体を労ることにつながります。合わせて食事の仕方や、食事内容についてもアドバイスさせていただきました。食事改善というと、薬膳のフルコースをイメージしてしまいがちですが、普段なにげなく口にしているものに気をつけることが大切です。
ダイエットは無理なく続けることが大切ですから、ストレスにならないよう、まずご自身に出来そうなところから少しずつ生活改善に取り組んで頂きました。「漢方薬を始めることで、自分の生活を振り返ることができた」と嬉しそうにおっしゃってくださり、漢方薬を服用しながら、身体が喜ぶことをひとつ、またひとつと楽しそうに積み重ねておられるお姿が印象的でした。
そういったM様の努力も功を奏し、3ヶ月で体重-4kgを達成されました。
まだ完全に腰の痛みがなくなったわけではありませんが、以前よりもかなり動きやすくなったことに喜んでいらっしゃいました。これからも漢方を通じて、お身体づくりのお手伝いをさせていただきます。
漢方相談では、カウンセリングを通してお客様一人ひとりの症状や体質を確認しながら、それに合う漢方薬のご提案や、体質の根本的な改善のための生活アドバイスを行っています。快適に毎日を過ごすために、漢方相談をぜひご活用ください。