NIHONDO 薬日本堂株式会社

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症状別漢方体質改善プログラム( アトピー性皮膚炎・湿疹 )

監修<薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師 山吹 育恵>

アトピー性皮膚炎・湿疹とは

アトピー性皮膚炎は、強いかゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。外界の様々な刺激(ダニ、カビ、ハウスダストなど)、乾燥などから身体を守る皮膚の“バリア機能”が低下することで、外からの刺激が入りやすくなり、アレルギー性の炎症を引き起こします。
肘の内側や膝の裏側、うなじなどに比較的よく発生します。患部には、「痒み」「赤み」「ジュクジュクして掻くと液体が出てくる」「カサカサ乾燥し皮がむける」「長引くとごわごわ硬くなって盛り上がる」などの症状があらわれ、病状の変化が激しいのが特徴です。
また激しい痒みから、掻いて傷つけることにより、さらにバリア機能が低下するという悪循環に陥ってしまいます。

漢方では、人の体は「気」「血」「水」の
3つの要素で構成されていると考えます

「気」は身体を温め、代謝の力を生みます。「血」はいわゆる血液で、身体の栄養分です。「水」は「血」以外の液体です。「気」によって「血」と「水」は全身を巡り、栄養を届けます。
健康的な肌は「血」「水」の栄養と潤いによって保たれるので、不足すると肌は乾燥します。また身体を守る「気」の不足やストレスなどによる「気」の滞りは、バリア機能を低下させて皮膚症状が悪化します。

漢方で整える

漢方では症状を「身体からの声(SOS)」としてとらえ、根本から原因を考えます。
アトピー性皮膚炎・湿疹を、皮膚の局部的な症状としてではなく全身的な状態のあらわれとして考えます。
「皮膚は内臓を映す鏡」と考え、身体の中から整えていくことで根本的な改善につながります。

漢方薬はその声や体質に応じて約200種類から選定していきます。
また、アトピー性皮膚炎・湿疹の原因は生活習慣も関係しています。生活習慣を見直すことで、改善への近道になります。
まずは自分の症状タイプを知り、それに合わせた生活習慣を取り入れていきましょう。

漢方で体質改善

からだを整えるには、自分のタイプ(症状)を理解し、改善するための取り組みが大切です。生活習慣や考え方を見直すことによって改善のスピードがより速くなります。


自分と向き合う
心と身体の声を聴き、自分はどんなタイプ(体質、性格、今の体調など)なのか向き合ってみましょう。

見直す
今あらわれている不調の原因は?
生活習慣、食生活などの乱れがあるなと思ったら、その見直しをしていきましょう。

相談する
一人で思い悩んだりせず、専門家に相談しながら漢方薬と自分にあった指導を受けることで、挫折せず長く続けることができます。

アトピー性皮膚炎・湿疹 タイプ別チェック

まずは、ご自身のアトピー性皮膚炎・湿疹のタイプを知り、そのタイプに合ったお勧めの生活方法を取り入れることから始めましょう。
漢方薬は専門家の指導の上での服用をお勧めします。

当てはまる症状にチェックを入れてください。

上記内容でチェックする

あなたのタイプは…熱タイプ

このタイプは、外からの刺激や食事の不摂生、過剰なストレスなどで体内に熱がこもり赤みや痒みが目立ち炎症が強いのが特徴です。腫れや化膿につながるケースもあり春と夏に悪化しやすくなります。

代表的な漢方薬

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
のぼせ気味で顔色や肌が赤く熱感をもつものを改善します。

※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。

生活養生

  • 強い緊張は熱を発生させます。気分転換を心がけ、アロマや深い呼吸で心と身体をほぐしましょう。

  • 油っこいもの、辛いものは控えましょう。ゴーヤ、きゅうり、冬瓜、緑茶、緑豆など熱を冷まし解毒する食材がお勧めです。

  • 激しい運動は熱を発生させる原因になりますヨガや気功などゆったりできる運動を心がけましょう。

  • ミントやカモミールなど香り豊かなハーブティーは気の流れをよくして気分をリラックスさせてくれます。

おすすめのツボ
曲池(きょくち)
  • 場所

    ひじを曲げたときにできる、横じわの親指側の端。

  • 効果

    熱をとり、胃腸のはたらきを整えるツボで、赤いニキビ、目の赤みや痛みなどによいとされています

ワンポイントアドバイス

入浴は、ぬるめのお湯に浸かりましょう。 ドクダミなど熱を冷ます入浴剤もお勧めです。

あなたのタイプは…カサカサタイプ

このタイプは、症状の慢性化や体質的な要素などから、全身に栄養と潤いを与える血が不足しているため、全体的に皮膚が乾燥傾向にあるのが特徴です。秋冬に悪化しやすくなります。

代表的な漢方薬

当帰飲子(とうきいんし)
皮膚が乾燥して、赤みはないがかゆみがあるものを改善します。

※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。

生活養生

  • 夜更かしや頭の使い過ぎが、皮膚に潤い与える血の消耗を招きます。夜遅くに細かいことや難しいことを考え過ぎないようにしましょう。

  • ゴマ、黒きくらげ、クコの実が潤いのもとである血を補います。白キクラゲやナッツ類もお勧めです。

  • お風呂上がりにストレッチで筋を伸ばしたり、座りながらできる簡単な体操がお勧めです。

  • 夜更かしや目の使い過ぎは、皮膚に潤いを与える血の消耗を招きます。早寝をして目を休めるようにしましょう。

おすすめのツボ
血海(けっかい)
  • 場所

    まっすぐに立ってひざに力を入れた時にひざの内側にできるくぼみの部分。

  • 効果

    血の滞りを取り除き、全身に巡らせるツボ。生理痛や生理不順、冷えや腰痛などによいとされます。

ワンポイントアドバイス

肌に栄養分や潤いが届きにくい体質なので、保湿後は、クリームなど油分を含むもので肌を守りましょう。

あなたのタイプは…ジュクジュクタイプ

このタイプは、胃腸の不調が原因で、水の巡りが悪くなっているため、余分な水分がたまりやすくなり、患部に水疱ができたり、ジュクジュクするのが特徴です。梅雨や夏に悪化しやすくなります。

代表的な漢方薬

消風散(しょうふうさん)
水疱があり、かゆみが強い肌の症状を改善します。

※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。

生活養生

  • 思い悩むことが多い時は、朝日に向かい両手を上げ大きく伸びをして深呼吸をしてみましょう。

  • 水分は少量ずつこまめに取りましょう。
    水を巡らせる食材(ハトムギ、冬瓜、黒豆など)がお勧めです。

  • ウォーキングや軽いジョギングなどジワジワと汗をかく運動がお勧めです。

  • 半身浴でじんわりと汗をかき、体内の余分な水分を追い出しましょう。桃の葉の薬草風呂もお勧めです。

おすすめのツボ
陰陵泉(いんりょうせん)
  • 場所

    足の内くるぶしからすねを膝に向かってすり上げて行ったときに指の止まるくぼみ。

  • 効果

    脾の経絡にあり、脾を元気にして体内の水分を取り除くツボです。

ワンポイントアドバイス

日当たりの良い部屋を寝室にする、部屋の風通しを良くする、布団はこまめに干すなど湿気を除く工夫をしましょう。

お悩み改善エピソード ー相談員よりー

60代 女性 T様  相談員:M・Y

もともとアトピー性皮膚炎でお悩みのT様は、ここ2・3年で悪化され、病院で処方されているステロイド剤に一生は頼りたくないと思っていたところ、当店の前を通りかかり入店したのがご来店のきっかけでした。この時は顔や腕が満遍なく赤く、乾燥して粉を吹いているのがとても辛そうな印象でした。
以前にご友人に漢方薬をもらったことがあったようですが、T様には合わず悪化したことを伺いました。漢方薬はその方に合わなければ悪化することもあること、それを防ぐためにも詳しくカウンセリングすることをお伝えしました。
カウンセリングでは、肌の状態だけではなく他の症状も詳しく伺って、T様に合う漢方薬をご提案させていただきました。漢方薬の経験が不安なので、短い日数からお試しいただきました。
約半月服用したところで、痒みと赤みが軽減したのには本人も驚かれていました。回を重ねるにつれて赤みが軽減し、「痒みも良くなってきた」と明るくお話しされていることが何より嬉しいです。
食事面のアドバイスとして「甘い物の摂りすぎは控えてくださいね」とお伝えしたところ、大好きな甘いものを肌のためとぐっと我慢してくださり、最近では肌も改善してきたので、そんなに食べたくなくなってきたと仰っています。
現在も毎月欠かさずきっちり服用し、食事面なども気を遣っているので、肌につやが出てくるまでになりました。「来年の夏には肌を見せて半袖を綺麗に着たい」「残った跡も改善させたい」などモチベーションも高く漢方薬を楽しく服用していただいています。

アトピー性皮膚炎・湿疹でお悩みの方へ

漢方相談では、カウンセリングを通してお客様一人ひとりの症状や体質を確認しながら、それに合う漢方薬のご提案や、体質の根本的な改善のための生活アドバイスを行っています。快適に毎日を過ごすために、漢方相談をぜひご活用ください。

監修者メッセージ

山吹 育恵(Yamabuki Ikue) 薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師
山吹 育恵(Yamabuki Ikue)

体質改善プログラムは、漢方の考え方に基づいてあなたの不調から、その特徴や傾向を知るものです。不調が続くようであれば、個別に漢方相談をしてもらうことをおすすめします。多くの不調は間違った身体の使い方や生活習慣からきているので、漢方薬を飲みながら生活指導も受けられます。

経歴

1986年 東北医科薬科大学を卒業。
病院勤務を経て、漢方の健康観、生命観に興味を持ち1990年薬日本堂に入社。
店舗において20年の漢方相談と店長を経験する。現在はその臨床経験を活かし、薬日本堂漢方スクールのコースやワンデイセミナーを担当する他、社内相談員の育成支援に携わる。大自然より湧きあがる生命力に魅せられ、自然農の考えに触れたことをきっかけに自らも農業を実践中。
担当するワンデイセミナー『暮らしの中の食薬養生』では、実体験に基づいた漢方・養生の豊富な知識をわかりやすく紹介している。監修書籍に「冷え取り薬膳」がある。

病気でお悩みの方へ、ひとりで悩まずご相談をされてみませんか?薬日本堂の漢方相談は病気、症状や悩みを細かく1時間前後お伺いしております。

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