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症状別漢方体質改善プログラム( 生理痛 )

監修<薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師 飯田 勝恵>

生理痛とは

生理痛は多くの女性が経験する症状です。本来は生理時でも、腹部の違和感や腰のだるさを感じる程度で、日常生活はほぼ普段通り過ごせるのが健康的です。
「日常生活に支障のある生理痛が毎月続く」「鎮痛剤の服用回数が多い」などの場合は、放置せずに原因を探って早めに対処しておくことが大切です。
強い生理痛は身体に何かしらの不調があることのあらわれです。生理痛を改善することは日々を快適に過ごすだけでなく、妊娠・出産・産後・更年期と、一生を通じた身体づくりにつながります。
漢方で生理痛を診る際には、生理の周期・期間、痛みの発生する時期、血塊の有無、そのほか頭痛、めまい、便秘、むくみなど生理に伴う不調も併せて原因を見極めます。

漢方では、人の体は「気」「血」「水」の
3つの要素で構成されていると考えます

「気」は身体を温め、代謝の力を生みます。「血」はいわゆる血液で、身体の栄養分です。「水」は「血」以外の液体です。「気」によって「血」と「水」は全身を巡り、栄養を届けます。
「血」が充実して滞りなく巡っていると、健全な生理が起こります。逆に、「気」「血」の不足や滞りがあると、生理前の不調や生理痛などにつながります。

漢方で整える

漢方では症状を「身体からの声(SOS)」としてとらえ、根本から原因を考えます。
生理痛は原因によって大きく2つのタイプに分けられます。ひとつは“滞り”、もうひとつは“虚弱”です。
さらに細かくみると、ストレス、血行不良、冷え、水分の停滞、疲労、栄養不足などがあります。

漢方薬はその声や体質に応じて約200種類から選定していきます。
また、生理痛の原因は生活習慣も関係しています。生活習慣を見直すことで、改善への近道になります。
まずは自分の症状タイプを知り、それに合わせた生活習慣を取り入れていきましょう。

漢方で体質改善

からだを整えるには、自分のタイプ(症状)を理解し、改善するための取り組みが大切です。生活習慣や考え方を見直すことによって改善のスピードがより速くなります。


自分と向き合う
心と身体の声を聴き、自分はどんなタイプ(体質、性格、今の体調など)なのか向き合ってみましょう。

見直す
今あらわれている不調の原因は?
生活習慣、食生活などの乱れがあるなと思ったら、その見直しをしていきましょう。

相談する
一人で思い悩んだりせず、専門家に相談しながら漢方薬と自分にあった指導を受けることで、挫折せず長く続けることができます。

生理痛 タイプ別チェック

まずは、ご自身の生理痛のタイプを知り、そのタイプに合ったお勧めの生活方法を取り入れることから始めましょう。
漢方薬は専門家の指導の上での服用をお勧めします。

当てはまる症状にチェックを入れてください。

上記内容でチェックする

あなたのタイプは…ズキズキタイプ

血行不良により生理痛が起こるタイプです。
強い痛みが生理1~2日前から生理の始めにかけて起こります。経血の色が暗く、血塊があることが特徴です。血塊が出てしまうと痛みがおさまります。

代表的な漢方薬

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょがん)
温めて血を巡らせ、血行不良による痛みや肌荒れ、婦人科トラブルを改善します。

※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。

生活養生

  • ストレスで気が滞ると血行不良になります。気分転換をこまめにして気持ちよく過ごす工夫を。

  • ネギ、生姜、ニンニクなど辛味野菜で血行をよくしましょう。温かい飲みもので身体を冷やさないように。

  • 同じ姿勢を続けると血行が滞ります。一時間に一回はストレッチを。下半身をよく動かしましょう。

  • シャワーで済ませず、湯舟につかりましょう。ヨモギや好きな香りの入浴剤で温まってリラックスを。

おすすめのツボ
血海(けっかい)
  • 場所

    まっすぐに立ってひざに力を入れた時にひざの内側にできるくぼみの部分。

  • 効果

    血の滞りを取り除き、全身に巡らせるツボ。生理痛や生理不順、冷えや腰痛などによいとされます。

ワンポイントアドバイス

冷えると血流はさらに滞ります。温かい飲食を心がけましょう。夏のクーラーも要注意です。

あなたのタイプは…シクシクタイプ

栄養である血(けつ)が不足して生理痛が起こるタイプです。
生理の後半から生理後2~3日にかけて痛みます。生理痛は強くはないですが、疲労感やめまい、肌につやがないなどの不調を伴います。

代表的な漢方薬

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血を補い水を巡らせて、めまいやむくみ、婦人科トラブルなどを改善します。

※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。

生活養生

  • 考えすぎや心配事は血を消耗します。過去を憂いたり、未来を心配し過ぎず、ココロを今ここに。

  • 肉、魚、卵、ホウレンソウ、人参、ナッツ類で血を補いましょう。ナツメやクコの実もおすすめです。

  • 散歩、気功、ヨガなど軽めの運動を気持ち良い程度に。汗のかき過ぎは血を消耗しますので注意です。

  • 目の酷使は血を消耗します。特に夜間のテレビ視聴、PC・スマホ操作は負担が大きいのでほどほどに。

おすすめのツボ
関元(かんげん)
  • 場所

    おへそから指幅4本分下、もしくは恥骨から指幅2本分上。

  • 効果

    気を補い巡らせるツボです。生理痛、生理不順などの婦人病によいとされています。

ワンポイントアドバイス

夜更かししないことが大切!日付が変わる前に就寝しましょう。特に生理中と生理後は十分な睡眠を。

あなたのタイプは…冷えタイプ

寒邪が体内に停滞することで生理痛が起こるタイプです。
寒邪には気血の流れを滞らせる性質があり、滞りよって痛みが発生します。冬や夏のクーラーなど寒い環境下ではいっそう生理痛がひどくなります。

代表的な漢方薬

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
身体を温めて気血を巡らせ、冷えや痛みなどを改善します。

※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。

生活養生

  • ご機嫌で過ごせるよう、好きなこと、心地よいことを生活に散りばめ、ココロも温めましょう。

  • 生もの、冷たいもの、寒涼性の食材は控えめに。
    飲料は出来るだけ体温より高い温度で飲みましょう。

  • 太陽のもと散歩をしましょう。身体を動かすことを習慣にすると、自分自身の温める力を高めます。

  • シャワーではなく、入浴を習慣に。半身浴や足浴は20分程度、汗がじわっと出ると芯まで温まります。

おすすめのツボ
三陰交(さんいんこう)
  • 場所

    内くるぶしの上端から指幅4本分上がった高さで、長い骨の後ろのくぼんだところ。

  • 効果

    3つの経絡が交わるという意味のツボで、血を巡らせて身体を温めるはたらきがあるとされています。

ワンポイントアドバイス

飲食でお腹を冷やさないこと、環境の冷えを防寒具で防ぐこと!生理中はさらに気をつけましょう。

お悩み改善エピソード ー相談員よりー

10代 女性 O様  相談員:Y・Y

O様の生理痛を心配されてお母さまがご相談に来店されました。
中学に入って鎮痛剤も効かず、吐いてしまって学校にも行けない状態のO様。特に学校の硬い椅子に長時間座っているのが辛く、授業に集中できなかったそうです。病院のピルの副作用で悩んでる人が身近にいたので、娘さまには体に優しい漢方薬でなんとかしてあげたいという思いであることをお話しいただきました。
生理痛のタイプはさまざまですが、血を巡らせて身体を温める漢方薬を服用していただき、今まで学校を休む程だった生理痛も、休まず行けるようになったと報告を受け、とても嬉しく思いました。
また、生活面が大きな原因になること、特に食事は重要なのでアドバイスしたところ、自信をもって食事を作ってあげられると喜んでいただけました。
お母さまは相談にいらっしゃる前、「大学受験に生理が重なったらどうしよう」「一生この生理痛に悩むのか」など先が見えない不安があり、何をしたら良いのかも分からず、娘さまの生理が始まると心配や憂鬱で落ち込んでいたそうです。
漢方薬の服用を始めていただいてから何でも相談してくださり、相談員のサポートがとても心強いとおっしゃってくださいました。
漢方は単なる鎮痛剤ではなく、体質を整えていくものです。お母さまも願っているように、生理痛の改善だけでなく、将来の妊娠・出産にもトラブルが起こりにくいような土台作りのサポートを続けていきたいと思います。

生理痛でお悩みの方へ

漢方相談では、カウンセリングを通してお客様一人ひとりの症状や体質を確認しながら、それに合う漢方薬のご提案や、体質の根本的な改善のための生活アドバイスを行っています。快適に毎日を過ごすために、漢方相談をぜひご活用ください。

監修者メッセージ

飯田 勝恵(Iida Katsue) 薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師
飯田 勝恵(Iida Katsue)

体質改善プログラムは、漢方の考え方に基づいてあなたの不調から、その特徴や傾向を知るものです。不調が続くようであれば、個別に漢方相談をしてもらうことをおすすめします。多くの不調は間違った身体の使い方や生活習慣からきているので、漢方薬を飲みながら生活指導も受けられます。

経歴

1994年 静岡県立大学薬学部卒業。
ホリスティックな健康観をもった医療に携わりたく1998年薬日本堂入社。
漢方相談員を約10年間経験し店長を務めたのち、店舗運営や相談員教育などに携わる。
現在は「自然・人・社会に役立つ漢方の考えをより多くの人に伝えたい」という想いのもと、薬日本堂漢方スクール講師として活動。
情報サイト「漢方ライフ」では、コラム『眠りと漢方 眠れぬ夜のために』『舌診のお話 舌は口ほどに物を言う』の執筆を担当し、読者からの好評を得ている。薬だけではない漢方の思想や理論に惹かれ、気功や太極拳、瞑想なども生活に取り入れながら漢方・養生を実践している。

病気でお悩みの方へ、ひとりで悩まずご相談をされてみませんか?薬日本堂の漢方相談は病気、症状や悩みを細かく1時間前後お伺いしております。

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