漢方・漢方薬の薬日本堂 > 不調でお悩みの方へ > 自律神経失調症
監修〈中医師 劉 梅〉
自律神経は、活発モードになる「交感神経」とリラックスモードになる「副交感神経」という二種類の神経から成り、 この二つの神経がバランスをとりながら自動的に切り替わっているのが正常な状態です。 長く続く不規則な生活やストレス、疲れなどが原因で生活リズムが崩れると、神経のバランスが乱れ、 血管や筋肉、新陳代謝へ悪影響を及ぼすため、様々な症状があらわれます。 この状態を「自律神経失調症」といいます。 ひどくなると、うつ病やパニック障害などに発展する場合もあります。 不安感や情緒不安といった精神面の症状をはじめ、不眠や疲労感、食欲不振などの肉体面の症状も多くみられます。 生活習慣やストレスの感じ方、生まれつきの体質は一人ひとり異なるため、あらわれてくる症状も一人ひとり違います。
漢方では、症状を「身体からの声」としてとらえ、 全体的なバランスの回復を促すことによって自律神経の乱れを整えます。 例えば、ほてりの症状のある場合は「余分な熱を冷ます」疲れやすい症状のある場合は「滋養強壮する」 など改善策は様々です。 漢方薬は、その声や体質に応じて約200種類から選定していきます。 また自律神経失調症の原因の多くは生活習慣です。 生活習慣を見直すことで、改善への近道になります。 まずは自分の症状タイプを知り、それに合わせた生活習慣を取り入れていきましょう。
まずは、ご自身の自律神経失調症のタイプを知り、そのタイプに合ったお勧めの生活方法を取り入れることから始めましょう。
漢方薬は専門家の指導の上での服用をお勧めします。
一般的に強いストレスを受けたり、緊張、暴飲暴食、夜更かしなどが原因で発症します。心身が亢奮状態で、情緒不安定、入眠困難などを起こしやすいのが特徴です。
胸の辺りの熱を冷ますはたらきがあります。
※漢方薬は一例です。実際に服用の際は、専門家にご相談ください。
ご自宅からでも利用できるオンライン漢方相談がおすすめです。
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心:気分転換を行い、緊張を緩めクールダウンを心がけましょう。
食:辛いもの、揚げ物、油っこいものを控え、野菜を増やしましょう。
動:激しい運動を控え、負担の少ない散歩などがお勧めです。
休:睡眠や休憩時間を増やして、何も考えず、ゆっくりと深呼吸する時間を作りましょう。
環境:部屋の温度は暑すぎないように、程よく涼しくすることがお勧めです。
その他:ゆっくりぬるめのお風呂に入ったり、ミントの精油を2~3滴入れたりして、香りでリラックスをするのもよいでしょう。
一般的に考えごとが多い、パソコンやスマートフォンよく使うなどで身体と心の栄養である「血」が消耗し、症状が出やすくなります。
血を補い、身体と心をともに養います。
不眠や不安がある方に。
※漢方薬は一例です。実際に服用の際は、専門家にご相談ください。
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心:寝る直前は頭を使わない、根を詰めて考え事をしないようにしましょう。
食:生ものや冷たいものを控え目に。なつめ、クコの実、ニンジン、赤身の肉、黒豆、黒米などの「赤色」「黒色」の食材がおすすめです。
動:激しい運動を控え、ヨガや太極拳などのゆっくりした運動を行いましょう。
休:睡眠や休憩時間を増やして、ゆっくり休みましょう。
その他:パソコンや携帯電話の使用は控えめに。
一般的に精神面、感情面の影響を受けて発症することが多いです。情緒不安定、月経不順や月経痛などが起こりやすいことも特徴です。
滞っている気(エネルギー)を巡らせます。
ストレスが多く気分の落ち込みやすい方に。
※漢方薬は一例です。実際に服用の際は、専門家にご相談ください。
ご自宅からでも利用できるオンライン漢方相談がおすすめです。
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心:気分転換、緊張をほぐすように心がけましょう。プラスの考え方や言葉遣いを意識してみましょう。
食:香味野菜(春菊、セロリ、小松菜、香菜など)やハーブ類柑橘系の果物(みかん、柚子など)
動:身体をしっかり動かすことで気が巡るので、ストレッチなどをするとよいでしょう。
休:電車内、トイレ休憩のような短い時間だけでも目をつぶって、何も考えず、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。
環境:香りを上手に利用したり、或いはリラックスできる音楽を聴く。
その他:ゆっくりぬるめのお風呂に入ったり、カモミールやラベンダーなどの精油を2~3滴入れて、香りを楽しむのもよいでしょう。
私が身体に不調を感じ始めたのは、社内で部署変えがあった頃からです。 日中は慣れない仕事で常にドキドキしているせいか、ミスが多発してしまい自己嫌悪に陥り、 夜は寝る前に仕事のことを考えているせいか、寝付けなくなってしまいました。 朝から身体が重だるく、気力がわかなくなり、このままでは仕事を続けられない状態になってしまうのではと不安感が強くなり、 藁をもつかむ思いで薬日本堂さんに伺いました。 お店では担当の相談員さんが、私の症状だけでなく生活習慣や仕事でのストレスなどを丁寧に聞いてくださいました。 カウンセリングは1時間位かかりましたが、色々と悩みをお話できたことで気が楽になりました。 漢方薬を飲み始めて半月ほど経過した頃から、まずは眠りの質が良くなり、朝の身体の重だるさが軽減してきています。 何よりも漢方薬を飲んでいることでの安心感があり、少しずつ物事を前向きに考えられるようになってきている気がします。 漢方薬のお世話になりながら、仕事を続けていきたいと思っています。 (上野店 30代 女性 Kさん)
初回相談時はとにかく緊張や不安が強いご様子でしたが、月1回のご来店の度に表情が明るく お元気に変化されてきているのを見て嬉しく感じます。 漢方薬は本格的な煎じ薬タイプで服用しており、毎日欠かすことなく続けていらっしゃることも改善の後押しとなっていますね。 自律神経失調のお悩みは生活習慣の乱れも大きく影響しますので、漢方薬を服用するだけでなく、 眠りの質改善のために就寝の2時間前からスマホを見ないよう生活改善にも取り組んでいらっしゃいます。
薬日本堂では、このような方に個別に漢方相談を行っています。
漢方相談では、初めにカウンセリングを通してお客様一人ひとりの症状や体質を確認しながら、それに合う漢方薬のご提案や、体質の根本的な改善のための生活アドバイスを行っています。
身体の様々な不調の多くは自律神経の乱れが潜んでいます。過労や睡眠不足、ストレスによるものがほとんどです。不調を改善し、快適に毎日を過ごすためにぜひ漢方相談をご活用ください。
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中医師 劉 梅(Ryu Mei)
体質改善プログラムは、漢方の考え方に基づいてあなたの不調から、その特徴や傾向を知るものです。
不調が続くようであれば、個別に漢方相談をしてもらうことをおすすめします。
多くの不調は間違った身体の使い方や生活習慣からきているので、漢方薬を飲みながら生活指導も受けられます。
1988年 黒龍江中医薬学大学卒業。
同年 哈爾浜(ハルビン)医科大学附属第二医院 内科医として勤務
1998年 薬日本堂漢方相談員として入社。
その後薬日本堂漢方スクール専任講師として12年。
現在は、同社漢方相談員の指導・育成に関わっている。
TV・雑誌でも漢方の専門家として活躍。
著書は『中国の女医さんが教えるおいしくて身体にいい中華』 『薬膳 漢方の食材帳』『病気・症状を改善 これならできる漢方ごはん』がある。